こんにちは。当ブログ管理人のおおいし(@yasu80808080)です。
この記事は喜多川泰さん著『上京物語〜僕の人生を変えた、父の5つの教え〜』から考える飲食店経営のためのマインドセットがテーマです。
この記事は、
・成功するために大切な価値観とは?
こんなことが学べる記事です。
大好きな喜多川先生の作品を記事にしました。他にも書いているのでそちらも読んでいただけたらウレシイです。
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この上京物語は『僕の人生を変えた、父の五つの教え』というサブタイトルの通り、父から子へ教えを伝えるお話です。前半後半の構成がとても面白く学びも深い、とても有意義な本です。
高校を卒業して大学生になり東京で一人暮らしを始める息子へ父は何を伝えるのか。父の教えから息子は何を感じるのか。読む前と読んだ後では考え方が大きく変わる一冊です。僕は5回以上読んでます(笑)
ここからはネタバレを含みながら解説していきます。読んでない人は注意してくださいね。
☑ 本記事の内容
- あらすじ
- ポイント要約
- 店舗経営に大切なマインドセット
Contents
1.上京物語のあらすじをカンタンに
・祐介の物語
話は祐介の物語から始まる。
漠然と”成功したい”という思いを持って上京した祐介。東京で一旗あげる。お金をいっぱい稼いで自分が描く理想の生活をする!そう意気込んでいた。しかし大学を卒業し就職をしてもイマイチどうすれば成功できるのかということが見えてこない。とりあえず目の前のことに必死で取り組みお金を貯める祐介。
人生の節目節目にいろいろな選択を迫られる中、そのとき最適だと思う選択をしてきた。車を買い結婚して家を買い、駆け抜けた人生は上京したときに思い描いていた理想の人生とはかけ離れた人生だった。
・父から祐輔へ贈る教え
祐介の物語を上京する新幹線の中で読んだ祐輔。父からの贈り物がまさか自作の物語だったとは…。
驚きながらも祐輔はこの物語で父は何を伝えたかったのか疑問に思う。贈られた本の後半に書かれているのは父から祐輔へ、なぜ物語の祐介が成功できなかったのかということ。
祐輔にとっては今までの常識や考え方を大きく変えられる父からの教え。本を読む前に祐輔が描いていた大学生活やこれからの人生は祐介の人生そのものだ。
祐輔はこれからの人生を祐介とは違うものにすると決意し、父の教えを胸に東京へと降り立つ。
2.常識をブチ破る
結論としては常識とは価値観の一つでしかないということです。常識を「破るべきでないもの」と考えてしまっては成功の価値観が身につきません。この本では父の教えとして5つの破るべき常識と自分なりの価値観を築く3つの方法が示されています。この部分をまとめてみます。
①破るべき5つの常識
祐介はなぜ成功できなかったのか。それは成功者が持つべき常識を持たず、消費者として植え付けられてきた常識を信じ続けていたからです。その消費者としての常識を破らなければ成功はありません。その破るべき常識5つがこちら。
破るべき常識
- 幸せは人との比較で決まる
- 今ある安定が将来まで続く
- 成功とはお金持ちになることだ
- お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ
- 失敗しないように生きる
これらの常識が多くの人が陥ってしまっている罠です。この常識という殻の中にいる以上成功はムズカシイでしょう。
いつも他人と比較をしては不機嫌になり、お金を稼ぐことだけに執着して、それでいて失敗しないようにダメそうなことには挑戦しない。そんな人が成功するはずないですよね(笑)
でもそこまで極端でなくても僕らは気がつかないうちにこの常識の殻の中に入ってしまうことがあります。常に常識の殻の外から人生を見つめ直すことを意識して自分の人生を突き進んでいきましょう。
②自分なりの価値観を築く
世間一般の常識に縛られないためには自分なりの価値観を築く必要があります。自分なりの明確な価値観が常識を疑い、常識の殻の外へと進むための指針になります。本書で紹介されている”自分なりの価値観を築く方法”が以下の3つ。
自分なりの価値観を築く方法
- 時間を投資する
- 頭を鍛える
- 心を鍛える
例えば時給1000円で3時間働けば3000円が手に入ります。しかし3時間読書をすれば将来3000円以上の価値になる考え方や知識が身に付きます。
今自分の持ってる時間を切り売りしてお金に変えるのではなく将来に投資することで大切な価値観が築かれていきます。
そして頭と心を鍛えること。筋トレをしてムキムキな身体を手に入れた人に対しては「すごい努力したんだ」と思う一方、常にポジティブな人や前向きにがんばる人に対しては「そんな性格でうらやましい」と生まれ持った何かのせいにしがちです。
頭も心も筋トレと同じ。毎日コツコツ努力して手に入れるものです。一日二日がんばったところで筋肉はつかないように一日二日では大切な考え方も身につきません。その努力の先に自分なりの価値観が見えてきます。
3.店舗経営に大切なマインドセット
上京物語はこれから大学に通ったり社会に出る前の若者に向けて書かれた本ですが、店舗経営に活かせる考え方も多く学べます。
ここからは僕が飲食店経営者としての視点から上京物語を読んで学んだ店舗経営に活かすためのマインドセットを紹介していきます。
①自分のお店を近隣の店舗と比較しない
一つ目は”自分のお店を近隣の店舗と比較しない”です。
隣のお店が繁盛していて焦ったり、暇そうにしていて安心したりしていませんか。その比較は何も成長を生みません。
自分のお店は繁盛していて隣のお店が暇そうだからと優越感を得ても、比較対象が変わればそんな優越感はすぐにふっとんでいきます。比較から得られる幸せはまやかしであると認識しましょう。
幸せの軸は自分の中にあるものです。別に繁盛していなくても好きなお客サマと楽しく営業できて少しの利益が残れば幸せって価値観もあります。自分の価値観に沿って自分の中の幸せを大切にすることが商売ではとても大切なことです。
メモ
比較は対象次第で幸せにも不幸せにもなる。自分の中に幸せの軸を持とう。
②成功したやり方がいつまでも通用するとは限らない
二つ目は”繁盛したやり方がいつまでも通用するとは限らない”です。
人生に安定がないように、商売にも安定はありません。常に不安定の中でバランスを取っていく必要があります。ヒットした商品がいつまでも看板メニューとして君臨することはありません。新しいことを考えて変化していかなければ不安定の中を生き抜くことはムズカシイです。
苦労して苦労して生み出したものほど安定して利益を生み続けてくれると勘違いしてしまいます。いつも今の状況を確認し、未来永劫続く安定などないと意識することで商売の荒波の中を渡っていけるのではないでしょうか。
メモ
成功するための考え方は不変だが、成功するためのやり方は不変ではない。
③チャレンジする
三つ目は”チャレンジする”です。
シンプルですね(笑)でもとても大事なことです。世の中の成功者を見ると華々しい成功を手にしているように見えますが、そこに辿り着くまでにたくさんのチャレンジをしてたくさんの失敗をしていることがほとんどです。チャレンジないところに成功はありません。
僕のブログを読んでいるということはまず店舗経営をするという大きなチャレンジをされた人だと思います。その勇気、尊敬します。そして今後も色々な場面でチャレンジするかどうかの選択を迫られることがあるでしょう。
「無謀だろうが必ず挑戦しろ」と言いたいわけではありません。僕のように失敗して廃業しなければならないこともあり得ます(今はあの経験も素晴らしい経験だったと思えますが)。
ただ勇気を失ってチャレンジしない選択をすれば成功も成長も失ってしまいます。失敗してはダメだという常識を破り失敗しても成長できればOKという気持ちでどんどんチャレンジしていって欲しいです。
メモ
チャレンジすることで、成功は約束されていないけど成長は約束されている。
まとめ
この記事では、喜多川泰さんの『上京物語〜僕の人生を変えた、父の5つの教え〜』から学んだ店舗経営に活かすためのマインドセットを解説していきました。常識の殻は破れましたか?
これから少しずつ成功者になるための価値観を築きながら進んでいきましょう。学びも筋トレと同じですよ。毎日少しずつ。そしてあなたの人生が素晴らしものに変わっていくことを願っています。