本から学ぶ

喜多川泰作品を読むならまずこの一冊!『手紙屋』から考える飲食店経営

こんにちは。当ブログ管理人のおおいし(@yasu80808080)です.
この記事は喜多川泰さん著『手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』から考える飲食店経営に活かすことがテーマです。
この記事では、

  • 手紙屋ってどんなお話?
  • 働くってどういうこと?
  • 手紙屋で学んだことを活かすためのマインドセット

が学べる記事です。

『手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』は喜多川泰さんの作品です。喜多川泰さんの小説は自己啓発小説とも言われ、人生をより良くするための学びがたくさん散りばめられています。

他の作品もいくつか記事を書いています。こちらもよかったらご覧ください。

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この手紙屋は就活生に”働くことの意味、生きることの意味、就職する前に知っていれば大きなチカラになる考え方”を伝えるための小説です。もちろん就活生じゃなくても学びはたくさんあります。

この記事では僕がポイントだと思ったところをまとめ、実際に現実に活かすためのマインドセットを解説していきます。ネタバレも少し含みます。まだ読んでない方は注意してくださいね。

それではいってみましょう!

本記事の内容

  1. あらすじ
  2. ポイント要約
  3. 店舗経営にどう活かすか

Contents

  1. あらすじをカンタンに
  2. 要約した3つのポイント
    1. 称号を与える
    2. 頭の中の天秤を釣り合わせる
    3. 目の前にあるものに全力を注ぐ
  3. 店舗経営に活かすためのマインドセット
    1. 逆境をチャンスと考える
    2. 自分を磨き行動する
    3. 情熱で決める

1.『手紙屋』のあらすじをカンタンに

手紙屋との出逢い

大学4年生の諒太は喫茶店「書楽」の常連だった。

「書楽」は書斎という空間を提供している喫茶店で一人でしか利用できない珍しいお店だ。そして書楽には諒太が玉座と呼ぶ特別な席がある。普段は座れない玉座に誕生日特典として座ることができた諒太はそこで不思議な広告を目にする。それは手紙のやりとりをすることであなたの人生に役に立つことができるという”手紙屋”の広告。

偶然見つけた広告に就職活動の悩みを抱えた状況も合間って諒太は手紙屋に手紙を出す決心をする。

手紙屋との手紙のやりとり

大学4年生になった春から諒太と手紙屋の手紙のやりとりはスタートした。

就職活動や働くこと、夢を持つことなど諒太の悩みに真摯に答える手紙屋。そして諒太が考えもしていなかった新しい価値観を手紙屋は教えてくれる。そんなやりとりをしていく中で諒太は手紙屋が身近な存在ではないかと感じ始める。

季節が秋になった頃、約束の10通のやりとりを終えた。結局手紙屋の正体はわからずじまいだったが10通の手紙のやりとりは諒太の考え方を大きく成長させた。

7年後

就職活動中の手紙屋とのやりとりで会社を起こすことを決めていた諒太。あれから7年が経ちついに会社を起こす。

起業のお祝いパーティーを開いてくれるという義兄の家に行った諒太はそこで書楽との出会いも手紙屋との出会いも偶然ではなかったこと、そして手紙屋の正体、その全てを知る事になる。

2.『手紙屋』から学ぶ3つのポイント

手紙屋は1通1通が大切な学びになっています。そんな学びの詰まった手紙が10通なのでポイントを絞るのも大変でしたが個人的にここだと思うところを3つにまとめました。

①称号を与える

1つ目のポイントは”称号を与える”です。

これは手紙屋からの2通目の手紙に書かれていたことです。人間には弱い面も強い面も優しい面も厳しい面も明るい面も暗い面もあらゆる性格が備わっています。なのであなたがある人を暗い人だと感じることがあれば、それはその人が暗いのではなくあなたが暗い一面だけを見てるに過ぎません。

「全ての人にはあらゆる性格が備わっている」ということを認識できればあとはそれを引き出してあげるだけです。そしてその方法が称号を与えるということなのです。

あなたが誰かに「優しい人」という称号を与えればその人は少なくともあなたの前では優しい人であろうとします。「お前はチームの中心だ」と伝えればチームの中心に相応しい人間になろうとするし、「君は必ず成功して世の中に幸せを与える人になるよ」って伝えれば成功者になろうとがんばるはずです。

そうやってあらゆる性格の中から良い一面を引き出してあげることはその人により良く生きるきっかけを与えることになります。多くの人に素晴らしい称号を与えることは世の中により良く生きる人を増やすことにもなります。

自分自身が成功することよりも、誰かの人生をより良くするために行動する人って魅力的ですよね。そんな魅力が備われば必然的にあなたの人生も良くなっていくのです。

②頭の中の天秤を釣り合わせる

2つ目のポイントは”頭の中の天秤を釣り合わせる”です。

これは4通目の手紙に書かれています。天秤の片方のお皿に自分が望むものを置いたとき、もう一方には何を置けば釣り合うのかを考えてみてください。

例えばお皿に”一億円稼ぐ”と置けばそれに釣り合うためには相当な努力や学び、行動や経験などを置かなければ釣り合わないでしょう。宝くじを置いても釣り合うことはありません。”東京大学合格”を置けばもう一方のお皿には他の大学を目指す人よりたくさんの勉強を置かなければなりません。

これが頭の中の天秤を釣り合わせるということです。

人生にはこの天秤が釣り合っていないのに欲しいものが手に入ってしまうことがあります。それはラッキーではなくピンチと捉えなければいけません。そのときだけを切り取ればラッキーだと思えますが、ろくな努力もせず大金を得たり、たまたま東京大学に合格しても後から「あのときうまくいっちゃったばっかりに…」と後悔することも大いにあり得ます。

頭の中の天秤を釣り合わせ、釣り合ってないのに手に入ってしまったときはそれに驕らずその後釣り合うように努力する。その考え方を持っていればどんな出来事も成長するためのチカラに変えることができます。

③目の前にあるものに全力を注ぐ

3つ目のポイントは”目の前にあるものに全力を注ぐ”です。

これは7通目に手紙に書かれています。例えば将来英語を活かした職業に就きたい人が誰にも負けないくらい英語を勉強したとします。数学も歴史も遊ぶのもそっちのけで英語だけに全力を注ぎました。しかしそれでは英語を活かした職業につける可能性は高くないと手紙屋はいいます。

なぜなら英語を活かした職業に面接に来る人は皆、英語を話せるからです。英語は”必要条件”であって”十分条件”ではないということです。

しかしこの人が数学にも歴史にも全力を注いでいたらどうでしょう。数学の文献を和訳する仕事や日本の歴史を海外の人に紹介する仕事に就ける可能性はグッと上がります。目の前のことに全力を注ぐことがあなたの魅力になって夢の実現に大きな手助けになるのです。

これは自分のやりたいことじゃない、自分の夢に繋がっていないと切り捨てるのではなく目の前のことに全力を注いで生きること。そうしているうちに進むべき道が開けて成功へと繋がっていくのです。

ポイント

  • 相手にこうなって欲しいという称号を先に与えることで相手の可能性を引き出す
  • 手に入れたいものと釣り合うだけの努力や行動をする
  • 取捨選択をせず目の前のことに全力を注ぐ

3.喜多川泰イズムを飲食店経営に活かす

ここからは僕が飲食店経営者の目線から『手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』を読んで大切だと思ったマインドセットを紹介していきます。

店舗経営や夢の実現にとても大事な考え方です。今のあなたの考え方と照らし合わせてあなたの中に落とし込むことで経営の役に立つはずです。

①逆境をチャンスと考える

1つ目は”逆境をチャンスと考える”です。

人生にはしばしば思い通りにいかないことが起こります。オープンしたお店が思ったよりお客さんが来ない、コロナウィルスで予約がキャンセル…そんなことはいくらでも起こります。そのとき原因を外に求め、言い訳ばかりして行動を起こさなければ現実は何も変わりません。

この逆境は自分を成長させるためのチャンスだと捉えることが成功の条件とも言えます。

今起こってることがラッキーな出来事かアンラッキーな出来事かはそのときには判断できません。しかしアンラッキーだと思う出来事をプラスの出来事に変えることはできます。いつか「あの出来事があったおかげで今がある」と思えるように、逆境をチャンスと捉え成長していきましょう!

②自分を磨き行動する

2つ目は”自分を磨き行動する”です。

経営者はその組織のトップです。特に小さな飲食店の経営者は一人でやりくりをしているので自分がやることに対して意見をいう人もほとんどいなくなります。暇な時間にサボっても、仕込みを中途半端にしても誰にも文句を言われません。だからこそ自分を律することが重要になります。

この世には慣性の法則というものがあります。止まっているものは止まり続け、動いているものは動き続ける法則です。これは人も同じ。

行動をやめてしまえば再び動き出すのが大変です。常に自分を成長させる習慣を持って自分を磨き続ける行動をしましょう。それがあなたが望む成功への道です。

③情熱で決める

3つ目は”情熱で決める”です。

例えばパンケーキが流行ってるからパンケーキ屋さん、もつ鍋が流行っているからもつ鍋屋さんをというように流行りに合わせてお店を出しても、そこに情熱がなければ流行りの終了と共にお店も終了です。

自分が情熱を持てる分野で勝負しましょう。お店が流行らなくても思い通りにいかなくても溢れる情熱があれば必ず乗り越えられることができます。

「失敗した人は才能を理由にあげる。成功した人は情熱を理由に投げる」。この本に書かれている言葉です。夢を叶えるのに必要なのは才能ではなく情熱です。

4.まとめ

この記事では、喜多川泰さん著『手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』の要約とこの本から学べる経営者として大切なマインドセットを解説しました。
手紙屋が気になった方はぜひ一度読んでいただきたいです。また、アルバイトさんの中でこれから就職活動を行う人たちにオススメしてみればその子の人生を変えるきっかけになるかもしれませんね。

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